音楽家とお金14 自主公演編③公共施設にチラシを置く

役所

有料のイベントや個人主催のイベントはなかなか公共施設には置いてもらえないというお話をしました。

でも、ある一手間をかければスムーズに事が運ぶのです!

魔法の一行

 答えだけ先に言いますと、ある文字列をチラシに掲載するだけです。

それは

「後援○○市」

または

「後援○○市教育委員会」

単純ですよね♪

では、誰でも勝手にこの一文を掲載してもいいの?

それはもちろん違います(-ω-)

団体を作ろう

自治体によって多少の差はあると思いますが、後援申請にはお役所での手続きが必要です。
その際に提出する書類も規定が違うところもあるかもしれませんが、私がよく申請に行く自治体では所定の申請用紙の他に

  • 団体規約
  • 団体名簿
  • 活動経歴資料
  • 事業趣旨説明資料
  • 収支予算書
  • チラシ案

などを持参します。

そう、、、

団体を作るんです。

親しい仲間などと、最低2人いれば 任意団体として活動ができますが、さすがに2名で団体を名乗るのは気が引けると思いますので、もう少し仲間がいるといいですね。会費納入の義務がなく役職などの負担もいっさいないように規約を作れば、会員になってもらうように声がけするのも難しくはないです。

ただ、ちょっと注意した方がいいのは、『ギャラを支払ってお仕事をお願いしたい方は入れない』ということです。

どういうことかよくわからない方もいらっしゃると思いますが、これは後日お話する補助金助成金事業の際に関係してきます。そういった事業の予定がなければ、気の合うお仲間を気兼ねなくお誘いしましょう♪

規約はネット上でも参考になるものがいくらでも見つかりますので、それを自分の団体に当てはめて作ればOK。

最初は緊張しますが、何度も窓口に通ううちに団体名や顔を覚えてもらえてスムーズにやりとりできるようになります。

チラシ等を配布して得られるのは集客効果だけではなく刷り込み効果 もあると思います。

この団体名よく見かけるよね。
なんか聞いたことあるよね。

そんなふうに思ってもらえるようになる、それって貴重なことです。

人は接する回数が多ければ多いほど、相手に親しみを感じるようになる。とはよく言われますよね。

そして

あっ このチラシ、あそこにもあったよね!あそこでも見たわ。
有名な人なんかな  ←重要ポイント(笑)

見る人が勝手に想像してくれるんです。

何か特定のイベントに対する広報としてだけでなく、認知され信頼されるステップとして、すぐに集客に結びつかないから といってチラシによる広報をやらないのは ちょっともったいないんじゃないかなーと思っています。

もちろん、チラシの画像SNSで拡散するなど、紙もの頼りではない告知活動は必須ですけれどね^^

2 COMMENTS

波平

すばらしいお話しですね、まさにそのとうり!!!

が、思います、
本気で芸術に取り組んでいる、あるいは取り組もうとしている者らに、まず公的な位置づけを要求するのは如何かと思うのですよね、
公的な視線は、既存の価値観を守ることに重きをなしている、が、本来精神的な価値観を重視する芸術は時に現状維持への旧来価値観への新たな問いかけであることが多い、
芸術活動に、公的価値観を与えようとすると、ホボ確実に、幻術活動の足を引っ張る・・ような気がします、

公的機関に、まずヨイショすることに意を向けるようでは、まず、本当の芸術活動はできないような気がする、
が、が、・・・しかし・・
孤立した個人的な思い込みの中でナンボ頑張っても、コレはデッタイ伸びませんよね、狭い個人的な思い込みは、足を引っ張ることまず間違いない、

わたし、趣味で尺八吹いて遊んでいますが・・・
独りよがりの遊びの段階に甘んじている、コレはこれでエエことにしましょうかねぇ~~

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lilacpianomaster

波平さん、コメントありがとうございます。
この記事の趣旨は、公的機関におもねることを推奨するのではなく、仕組みをうまく利用しましょう、ということですね(^^)
いかにもお役所的なちょっとした手間を惜しまないことで得られるメリットの方が大きいと感じます。
会の内容にまで嘴を挟まれるようなことはなく便宜を図ってもらえるので、固定観念で避けるのはもったいないと感じます。

そのあたりも芸術家のいけないところだと感じていますので、業界を変革すべきと思って色々書いてます。

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