音楽家とお金10 演奏家編③自分の価格を決める

価格

お仕事なのか、そうでないのかわからない曖昧な案件の場合は、事前確認をきちんとして自衛する。自分の価値を守るため、断る勇気を持つ。といったことを前回書きました。

今回は、『自分の価格』についてです。

自分で自分に値付けする

演奏や伴奏などのオファー以前の確認で『ちょっとパーティとかで演奏してもらうのっていくらくらいなの?』『伴奏をお願いするとしたらおいくらですか?』と軽く聞かれることって結構ありませんか?

そんなときに、よどみなく価格設定をお伝えできますか

実際はケースバイケースでしょうが、『例えばこんなプランなら〇〇円、またはこのプランで〇〇円でお受けできますよ!』など、きちんと返答ができる準備はできていますか?

逆の立場で考えると、飲食店の方と知り合ったとして『ランチはおいくらくらいなんですか?どんなメニューがありますか?』なんて、気軽に聞きますよね。そんなときに『いやー、特に決まってなくて…』と言われたらどうですか?そんなお店に行きますか?

どんなお商売でも、自分の商品の価格は自分で責任をもって決めていますよね。
自分の演奏の価値は自分で決めましょう

かかったコストを考える

演奏のお仕事は、たいてい20分から30分程度の短時間であることが多いですね。でも、音楽家のお仕事は、普通本番での演奏時間の何倍、何十倍もの準備が必要です。慣れてくれば毎度改めて練習しなくても手持ちレパートリーでその日に譜面を開いて演奏したり、即興で演奏するようなお仕事もありますので、準備時間がかからなくなってくることもあるでしょう。

けれど、そこに到達するまでに、それこそ子供のころから何百時間、何千時間と技術の習得のために費やしてきた時間、そして学費やレッスン、セミナー等にかかったお金。それらが自分自身の原価です。単純に本番の演奏時間だけでなく、それ以前の絶対的なコストも考えて正当な価値を自分につけましょう

とはいえ、業界の演奏謝礼には相場があり、地域によって、またどのようなところとお取引するかによってその相場は様々です。あまりにも相場と乖離していると、売れづらいのも確かです。

相場より高すぎると、よっぽどのことがないと買ってもらえないのは想像に難くないと思いますが、安すぎるのもいかがなものか。

良く知らない店の、極端に安いランチ、、、躊躇なく喜んで食べますか?なんか悪い材料使ってるんじゃないの?大丈夫?って思いませんか?

最初は相場内で程よい金額を見極めましょう。

相場価格がよくわからない場合は、次のような方法をおすすめします。

  • 地域の先輩方にギャランティの相場をきいておく
  • 逆に『ご予算はおいくらですか?』と聞いてみる

もちろん、
『私には誰にも負けないスキルがある!』
『他の人にはできないことができる!』
『こんな実績がある!』
など、高くても売れるだけの理由を持っている人は、積極的にそれを発信して、自分の価値を上げていきましょう♪

自分が依頼する場合も明確に

時には自分が共演者やゲスト奏者さんを探すこともあるでしょう。

その際も、必ず条件提示してからご予定を伺いたいものです。

『〇月〇日〇時開演のコンサートで、〇分ほど演奏をお願いできればと思っているのですが、ご都合はいかがでしょうか?

(〇〇な客層)を対象としたコンサートで、入り時間が〇時、当日リハーサルが〇時、終演解散は〇時頃の予定です。謝礼の金額は〇〇円です。ご検討よろしくお願いいたします。』

というように、諸々の検討材料を全て示してご依頼すると、連絡をもらった方もわかりやすいですよね。

恐ろしいことに、『〇月〇日、空いてますかー?』なんて、飲み会のお誘いみたいな感じで飛び込んでくるご依頼もあったりするので、本当にもうなんだかな(笑)

正直、日にちが空いていたって、受けたくない案件ってあるじゃないですか。

最初に日にちだけ聞くのって、プライベートなお誘いであったとしてもよくないと思います。『何に対して』その日を空けてもらうことができるかどうか、提示して予定を聞いてほしいものです。

『〇月〇日空いてますか?』と聞かれて、『何かお仕事案件ですか?』と尋ねたら、ネットワークビジネスの勧誘だったという体験談もございます^^;

何事もきちんと確認しましょうねー(-ω-)/

自分に返ってくる

先日の記事にも書いたように、音楽のお仕事の多くは同業者から回ってきます。
いい加減な依頼をする人には、いい加減な依頼しか来ません。
安いお仕事しか発注しない人は、それがその人自身の設定金額と理解され、安いお仕事しか回ってきません。

同業者からでも、他業種の方からでも、何気なく料金を尋ねられた時に、明確に条件を示すことができれば、ビジネスチャンスを逃すことも少なくなります。きちんと自分の価値を伝えるための準備を怠ると、お仕事を逃すという結果が自分に返ってきます。

高い価格設定でも自信をもって自分を売れるように研鑽を積み、その価格をわかりやすく提示できるように日ごろから準備しておきましょう~♪

そして自分が人に依頼する場合にも、再確認の手間を取らせずに検討条件をわかりやすく伝えられるようになりましょうヾ(o´∀`o)ノ

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