ピアノ教室とお金のことについて書いてきましたが、今回は演奏家としてのお仕事についてです。
私は高校を卒業してすぐにレストランのBGM演奏のアルバイトを始めました。
まだバブルの名残が残っていましたので、田舎でも、大学に入りたてのペーペーでも、平日でも演奏のお仕事があったんですねー。
1995年の阪神淡路大震災で、一気に冬の時代に突入し、昨年からのコロナウィルス騒動では大打撃をうけていますが、コンクール伴奏や自主コンサートなどはボチボチ。最近はブライダルや音楽鑑賞会のお仕事も少しずつ戻ってきています。
①業界内で回ってくるお仕事
一番最初のレストランBGMのお仕事は、たまたま食事に行ったお店にピアノがあったので、演奏者募集していますか?と尋ねて、ピアノ担当の方にお店から紹介していただいて面接を受けて、、、という流れで採っていただきましたが、普通は、同業の先輩からのご紹介が一番多いと思います。
既にその先輩が行っておられる現場に、人が足りないから手伝ってくれない?というパターンですね。
また、友人の伴奏を引き受けていると先生のレッスンに同行する機会があります。そんなときに、伴奏者を探しているというお話をいただいたり、今度こんな企画をするんだけど手伝ってもらえる?というようなお声がけをいただくこともありました。
これらは『同業者からの依頼』パターンですね。
このような経緯でいただいたお仕事は以下のようなものです。
- レストランのBGM
- 結婚式のオルガン奏者
- 結婚式の披露宴ピアニスト
- コーラスの伴奏
- ソロコンクールの伴奏
今度こんな催しがあって、演奏してくれる人を探しているんだけど、、、
というような経緯でお仕事をいただくことも多いです。
多くは『自分ではできないから頼みたい』という他業種の方からのご依頼です。
内容としては、パーティや会合などでのアトラクションや音楽鑑賞会などのお仕事が多いです。
普段お付き合いのある他業種の方から直接ご依頼いただくこともありますし、一度ご縁のあった方からのご紹介で、派生的にお仕事をいただくことも多いです。
- 業界内での総会等での会食
- 地域団体の会合
- 高齢者大学
- 幼稚園・保育園
いろいろな方面に知り合いがいると、思いもよらないルートでお話をいただくこともあります。
先日、『他業種の方のお話を聞きましょう』という記事を書きましたが、このようにお仕事につながる可能性もあります。
まさか、こんな業種の方から?という方からお話が来ることも多いですし、まさか、こんなところでこんな方と出会えるなんて?ということもあります。
何事も『私には関係ない』と思わずご縁を大切にすることが大事だと感じます。
③自分で取りに行く
ある程度の実績ができてきたら、②のようなお仕事を自分で開拓するために、このような活動をしていることを発信することでホームページなどからお問い合わせがあり、全くご縁のなかったところからお話をいただくこともあります。
これは『待ちの姿勢』ですが、もっと積極的に、自分の持っているコンテンツの紹介パンフレットを作成し、
- 異業種交流会などでお目にかかった方にお渡しする
- お仕事の現場で配らせていただく
- お話したいところにご紹介していただいて営業に行く
- 対象となる事業所などに郵送でお送りする
など、『攻めの姿勢』で営業活動をすることもあります。
名刺交換しただけの方にグイグイ営業したりはしませんよ(笑)
(ガチガチのビジネスの会で、自己PR・人脈構築などについて研修を定期的に徹底的に受けていたので、その経験を活かしています(^▽^)。音楽家はこういうことも勉強した方がいと思います。)
こういった活動でも、
- 地域の自治体主催のイベント
- 労音のイベント
- 宴席でのアトラクション
などのお仕事をいただいたり、レッスンを受けたいんだけど、と教室にいらして下さるようになったケースもあります。
自分で営業をする場合に不可欠なのが『価格の情報』なのですが、音楽家が最も苦手なのがここですよね。
何かご依頼があって、『おいくらですか?』と聞かれたときに即答できるかどうか。基準を明確に示せるかどうか。
というわけで、次回は『価格設定』について(^▽^)