生々しい画像ですね(;^ω^)
前記事に書きました一番最初のレストランBGMのお仕事は、募集の貼り紙などがあったわけでもなく募集しているかどうかを尋ねたので、条件を全く知らずに応募した感じでしたが、高卒すぐのバイトとしては破格の時給でした。
当時田舎町のファストフード等のバイト時給は600円程度でしたが(安っ^^;)演奏の仕事は軽く5倍はありましたね。
挙式のオルガンなども、1本につき何千円という形で、1日に何本も式があれば日給で5桁も珍しくない、そんな良き時代でした…
当時の神戸大阪、そして首都圏などの都市部なら、さらに良かったでしょうね〜
こういった類の定期的なお仕事は、ギャラの金額、交通費の有無、食事その他の条件など、全て事前に決まっています。お声がけがある際にはこれらの条件も提示されるはずです。
しかし、このような対企業さま案件のようなものを除き、音楽のお仕事で金額がはっきり提示されているものは少なく、演奏の依頼が来るときに明示されないことが多いので、業界全体で変えていかないといけない、と常々思っています。
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それって仕事なの?
こんなお話が回ってきたことはありませんか?
- 今度、こんなコンサート(またはイベントなど)を計画してるんだけど、出演してくれない?
- こんな集まりがあるんだけど、何か演奏してくれない?
- こんな施設があるんですが、演奏に来てもらえませんか?
- 伴奏者を探しているんですが、弾いてもらえませんか?
どれも、お仕事なのかそうでないのか、わかりませんね。
病院や施設等から依頼を受けて演奏に行ったら、ギャラが出ずにボランティアだった。ヒドイ。
とかいう記事が以前SNSでさかんに拡散されていて、お怒りのコメントが長々とついてみんなで盛り上がっているのを見かけたことがあるんですが、なんで怒ったり悲しんだりしてるんでしょう?
事前にギャラの確認は、しなかったのですか?
商品を売ったり買ったりするときに、金額のことは気にならないんですか?
自分は演奏家としてお金をいただくだけのスキルがあると自負しているなら、自分の価格に責任をもちましょう。
何も、
『それギャラなんぼですのん?』
と聞けとは言いません(笑)
上手に確認しましょう。
事前打合せと確認
何か他業種の方に依頼をすると考えてください。
花束を作ってもらう、誕生日ケーキを注文する、家のリフォームをする。なんでもいいです。
そういったときには、必ず予算がいくらで、こんな仕様で、など事前に打ち合わせをしますね。
演奏を請け負うときにも、内容についてお互いに確認が必要です。
その際に、
『何点か、ご確認させて下さい。』
といった形で、ビジネスライクに淡々と尋ねるのがおすすめです。仕事なのですから。
- 日時と場所(それさえなく、やってくれる?と来ること多し^^;)
- リハーサルの有無
- 当日の拘束時間
- 本番の演奏時間
- 曲目の希望はあるかどうか
- 報酬の金額
というような感じで、ご依頼主さまに確認します。ご依頼主さまとの関係性により、このやりとりは色々ですし、こんな箇条書きで偉そうに聞くわけではありませんので念のため。
同業の先生から『お見積りをいたしますので、詳細を教えて下さい。』とお伝えすると、無料目当ての人からは連絡が途絶えるというお話をお聞きしました。それもナイスですね♪
近しい人だと、どストレートに『それってお仕事?』と聞くこともあります(笑)
無償=ボランティア?
演奏に対してギャランティが出ない、無償で演奏するということに怒りや悲しみを覚えるのであれば、無償での演奏は、承っておりません。と、言えばいいんです。
ただ、それだけです。
『ボランティアで演奏してもらえませんか?』と、私社会的にいいことしてるんだからあなたも協力するよね、といった形でお話が来ることもあります。
ボランティアと言われると断りにくい、、、そんな心理が働くこともあるかもしれません。でも、考えてみてください。
ボランティア=社会のために(無償で)善行をすること ではありません!
ボランティア とは 志願
です。自分がやりたいと思ったからやる。
そこに報酬の有無は関係ありません。
私も無償での演奏や、低額の謝礼であっても演奏することはあります。自分がその趣旨に納得し、参加したいと思ったら”ボランティア精神で”引き受けることもありますが、少なくとも『ボランティアで』というのは依頼する側が使う言葉ではありません。
無料で働かせようと思うなら、はっきり『タダでやってくれない?』と言ってください。
私は自分の演奏では『(無償奉仕という意味での)ボランティア活動』をしたくないので、地域貢献や奉仕活動を行う団体に参加し、音楽以外の形で『ボランティア活動』しています。
そもそも価格設定はしていますか?
色々とギャラ交渉について書いてきましたが、そもそものお話。
みなさん、自分の価格設定はありますか?
いくらですか?と聞かれて即答できますか?
この金額については、相場はあるかもしれませんが、正解はありません。
自分が受け取りたい、自分にとっての正当な金額設定というのは、自分で決めなければなりません。
今回は価格設定について書くつもりだったのですが、前置きが長くなってしまいました^^;
次回に続く。。。