前回は、12音すべてのルートからメジャーコードとマイナーコードをそれぞれ即座に押さえる、という練習をご紹介しました。
コード奏法基礎 基本練習①記事本文ではB♭とA♯などの異名同音、異名同コードについてお話しましたね。
コードを弾く練習の際にも、異名同音の
C♯とD♭
D♯とE♭
F♯とG♭
G♯とA♭
A♯とB♭
どちらもコールしながら練習しておくほうがよいですよ!
生徒さんとコード練習をしている様子はこちら。こんなふうに、コードの名前を言いながら練習します。
ここまで、コードについては全て基本形(お団子三段重ね)の形で進めてきましたが、次のステップに進みましょう♪
最初に、コードのルートについてしつこく話をしましたが、その中で出てきた分数コード(オンコード)については、これまで特に扱わずにきました。
基本コードは3つの音でできていますが
(第七音 7thを加えたセブンスなど4つの音になるコードについてはもう少し先で)
この3つの音をどんな順番で積み重ねるかによって、同じコードでも響きに変化が生まれます。
三色団子があるとして、、、んー、いや、トリプルアイスを作ることにしましょう♪
食べ物の話が多いブログですね(笑)
お団子よりアイスの方がおいしそうなのにゃん♪
順番が大事なんですが、ひとつずつ違う味がついてる三色団子って見たことがないので、アイスクリームの方がイメージがわきやすいと思います♪
たとえば、いちご、バニラ、チョコ、三段重ねのアイスを作るとして、どれから重ねる?ってことです。
そもそもの好みとか、その前に何を食べたか 、
などによって、選び方が違いますよね。
- いちご、バニラ、チョコ
- バニラ、チョコ、いちご、
- チョコ、いちご、バニラ
本当は3×2×1で6通りの並び方の場合分けがありますが、今は3通りだけ考えましょうね。
中学生の時やりましたね〜、確率の問題(*´з`)
このように積み重ねる順番が変わったコードをクラシックの理論では『転回形』といいますね。
ドミソ → ミソド → ソドミ
と、しりとりをするように下の音が上に移動していくのが、鍵盤上で弾いてみると転がり回っていくようなイメージで分かりやすいと思います。
基本形でなくなると、お団子にすきまができるんですよね。この間のあいた形を覚えることも大事です。
ルートがコードの基準音ではなくなりますので、コードの世界ではオンコードで表します。
いちご、バニラ、チョコ以外に
- オレンジ、レモン、いちご
- チョコミント、チーズケーキ、キャラメル
- ミルク、チョコチップ、コーヒー
などなど、バリエーションがあるともっと嬉しいですよね~♪
ちくにゃんはミルクアイスがいいのにゃん♪
- フレーバーが変わる=コードが変わる
- アイスの順番が変わる=転回形が変わる
ということですね。
練習方法ですが、、、それぞれのコードについて、基本形から転回形を順になぞる、ということになるでしょうか。
クラシック系、音大出身の方は、学生のときから嫌になるほどスケール、カデンツ、アルペジオを弾いてきていると思いますので、ここは苦労しないかもしれませんが、
あまり得意でない方、趣味でピアノを楽しんでいる方などは、しばらく時間をかけて身につけていく方がよいかと思います。