補助金で事業を行うとお金をもらえて信用までついてくる♪
という良いことをお伝えしましたが、最後に、補助金事業のデメリットについて考えてみましょう。
まずなんと言っても書類作成に手間がかかります。
(↑これは後援申請のときの書類ですが)
パソコンが使えないとかなり大変だと思います。
特にお役所系は『このフォーマットいつ作ったんですか(;´・ω・)』という 長年使いまわし的なフォームの申請書類なことがあり、いまだにdocファイルとか、収支予算書のエクセルシートが使いにくいとか。ストレスを感じることも少なくありません。
そもそも申請するこちら側も書類仕事に慣れていないことが多いでしょうから、かなりの格闘作業になることが予想できます(笑)
もっとも、先日の記事にも書いたように、パソコンは独学、エクセルは住所録しか作れません、というレベルの私でもどうにかこうにか申請作業ができていますから、なんとかなります!
オンラインで申請がすべて終わるものもありますが、書類をプリントアウトして捺印して郵送する、みたいなものも まだまだあります。
そして、書類作成の作業的な労力以前に、そもそも事業の概要や予想される効果など
これはええ企画やなー
と思ってもらえるように、説得力と熱量のある作文を書く必要があります。
国語力が問われますね(;´Д`A “`
補助金の種類により【採択されたら先払いでもらえるもの】と【年度内の事業を全て終えてから事業報告・収支報告をあげ、審議を経て問題がなければ最終的にお金をもらえるもの(後払い)】があります。
後者の場合はお金をもらうまでの間自腹で建て替えておかねばならず、万が一報告書類に不備があった場合減額になったりする場合も!
領収証の日付漏れなどミスがあって親切な担当者の方が連絡を下さり訂正の申告をして事なきを得たことなどは過去に経験がありますが、いつも修正させてくれるとは限りません。
また補助金により必要経費として認められる費目がかなり違います。
コンサート等の場合は人件費の割合が大きくなりますが、人件費の条件が厳しい補助金は多いです。
特に、団体を作る、という項で少しお話ししましたが、【団体内部のメンバーには謝礼を出せない】というものも多いです。
団体構成員に日当が出せるかどうかなど、色々と条件が違いますので、しっかりと要項を読み込んでわからないことは申請前に質問をしておくというのも大事です。
もらえると思ってたのにもらえなかった
自腹で払わなくちゃいけない
みたいなことにならないよう、
国語力に長けた人材
かっちりと書類管理できる人材
を団体構成員として確保することが大事かもしれませんね。
補助金事業のメリット
- 返却不要のお金がもらえる
- 社会的実績と認知度が上がる
- 信頼を得ることができる
補助金事業のデメリット
- 書類作成が大変
- 説得力のある企画書を書く国語力が必要
- 後払いのものが多く、建て替えが必要
- 報告書もしっかり作成しなければ建て替えたお金が返ってこないことも
返済しないお金を、税金や財団の資金からいただくのですから、簡単にいかないのは当たり前ですし、書類作成に費やす時間と手間を考えると、単純計算のコストは合わないかもしれません。
しかし、何度も言いますが、『信用』という財産は自分の好きな音楽活動を行っているだけではなかなか築けないものです。
あなたの音楽活動の目的は何ですか?
自分の勉強のため?
誰かのため?
社会のため?
もちろん、どれが正解ということもありませんし、目的は一つではありません。社会的な事業を行いながら自己の研鑽を積むことも、もちろん必要でしょうし、それだけで満足でき、生活にも困らない人もいるでしょう。
でも、仕事として考えるのであれば。。。?
音楽以外の分野においても、自分の足で立って生活の糧を得るためには、自分の認知度と信用が必要不可欠ですね。どんなにすごいスキルを持っていも、それを知ってもらい、任せてもらうだけの信用がなければお仕事は回ってきません。
なかなか望んでも得ることのできない『信用』づくりを助けてくれる補助金事業というシステムは、チャレンジしてみる価値のあるものではないかと私は思っています^^
長らくお金の話をずっと色々と書いてきましたが、そろそろ違うお話を書きたくなりました(笑)
音楽家とお金にまつわる話シリーズは、これにて一旦おしまい。
ここまでお付き合いくださったみなさま、ありがとうございます♪
ご感想などいただけたら喜びます^^
明日からは、心機一転!
今年リリースした新講座、『超!コードネーム奏法』の内容について、お話していきたいと思います(∩´∀`)∩