先週、連休あけに石川県のMさんがピアノ脱力法メソッドのピンポイントレッスンご受講下さいました。
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苦手なところ、弾けないところの解決法を考えるレッスン
ピアノ脱力法メソッドのレッスンと普通のレッスン、何が違うの?
と疑問に思われる方もいらっしゃると思いますが、
『ピアノ脱力法メソッド』を一言でいうならば、身体を常に効率よく使える状態に保つためのメソッド、と言えると私たちトレーナーは思っています。『脱力』というのがひとつのキーワードであることは間違いないのですが、
脱力しなければいけないところ と 支えなければいけないところ
その使いわけを細かく自分でコントロールできるように身体の使い方を身につけていく。という内容のトレーニングや意識づけをしていきます。
その理論に基づいて細分化、言語化されたテクニックや奏法により、曲の中で思うように弾けないところ、苦手なところを弾きやすくするアプローチを考えていく、という内容のレッスンになります。
Mさんは、ピアノは趣味で弾かれているのですが、いつもプロ奏者顔負けの曲にチャレンジして意欲的に頑張っていらっしゃいます。以前石川県から兵庫県のりら音楽教室までレッスンにいらしてくださったのですが、今回はコロナのこともあり、オンラインレッスンで。
オンラインレッスンに強いメソッド
『ピアノ脱力法メソッド』は(この長い名前を変えられないかと何度か議題に上がってるのですが^^;)ピアノを演奏するときの身体の使い方を細かく意識するものなので、自分自身の身体のことを深く意識するうちに、他の人の身体の状態がどうなっているのかわかるようになってきます。
肩に力が入っている、胸が固まっている、骨盤が傾いている、などなど。
(自分の身体がどうなっているかを自分で感じる方が、外から見た違和感を視覚的に認識するよりも難しいと思います)
弾きにくい、思うような表現ができないという原因は身体の使い方にあるので、とかく音質の残念さが云々されがちなオンラインレッスンにおいても、このメソッドは視覚的にその問題点を把握できます。
そして、身体の使い方を具体的に言語化してお伝えできるので、ここでも音質の問題に阻まれません。
お手本的に弾いてお見せすることもありますが、ここはこうしている、ということをもっと細かくこんなふうにお伝えしています。
写真だけ見てもなんのことか分からないとは思いますが(笑)
そもそも、よっぽど余裕のある先生でないと、グランド2台並べてることはないと思いますが、オンラインレッスンなら隣のピアノで説明してるのと同じ。
しかもこんな風に手の動きとかを拡大して見せることができるので、リアルレッスンよりも伝わりやすい、見る方も実際に弾いてるのを見る角度と違う角度で見られるので、よくわかることもあります。
もう一ついい事は、Zoomなら手軽に録画ができることですねー。
こんな風に、後から見直すことができます。
昔は先生に録音してもいいですか、と確認してICレコーダーとかMD(古っ(;^ω^))で録音していましたが、録画なら復習の効率も何倍もいいですよね。
今回見つかった課題は
ピンポイントレッスンのPR記事みたいになってしまいましたが^^;
今回Mさんとレッスンして見つかった課題は、『指の支え(手のひらの筋力)』と、指ごとのばらつき。
右手4指、左手1・2指中心に全般的に、指の第三関節の支えがうまく使えていないことが判明しました。
うまく使えている指もあるので、その指をお手本に足並み揃えていくことと、
ピアノ脱力法メソッドのコンテンツからこのトレーニング特にやるといいですよ、ということもお伝えして。
再現部前のオクターブなどは、華やかにパーンと飛ぶような音を出したいとのことだったので、ある奏法をお伝えして『すごい!音が全然違います!』と喜んでいただけたりと、特効薬的にすぐに反映できることも色々とありましたが、指の支えは長期戦ですね。
今回聴かせていただいたショパンのスケルツォ2番は難所がたくさんあるので、今回はその中から何か所かを取り出してアドバイスさせていただきました。
Mさんまた演奏を聴かせてくださいね~(^▽^)/