前の記事で、フリーセッションについて、ベースやドラム、ギターの人との役割分担、バランスを考えることが大事と書きましたが、具体的にはどういうことか、もう少し掘り下げてみますね。
これはフリーセッションに限らず、クラシック的なアンサンブル(ソロと伴奏とか)や、もっと言うなら一人で全ての役割をこなすピアノソロにおいても同じことです。
色々な楽器の方との棲み分けを意識することで、アレンジの方法を学んだ。と書いたのはそういうことです。
ひとつの音楽を作り上げるときには、どんな役割があるでしょうか?
- メロディ
- リズム
- ハーモニー
一般的にはこの3つが『音楽の三要素』と言われたりするのですが、私はここに
- ベース
- オブリガード(対旋律)
を加えたいと思います。
誰が何を担当するか
フリーセッションでは、他の楽器の人がどのパートをやってるかを聴いて、隙間を埋めるというか、重ならないように自分の役割を決めます。
ギターの人がコードを刻んでいるなら、キーボードは伸ばしてみる。オブリガードのフレーズをはさむ。
ギターの人がリードギター(オブリガード)なら、キーボードはコードと刻みを担当。
ベースの人がいるなら、キーボードは基本右手だけ。
ベースの人がいなければ、ベースもキーボードで弾く。時にはコードを全く弾かずにベースだけ弾いたり。
『ソロ〜』って言われたら、左手でコード、右手でアドリブ。
そんな感じで、どのパートが空いてるかな〜、って、自分のやることを決めていきます。
ピアノに置き換えると
ピアノソロの曲でも、伴奏でも、今どのパートが大事なのか?どの音が主役なのか?
ということを常に考えるということですね。
メロディが主役、というのはもちろんですが、時には対旋律がメロディを脅かすぐらいに主張することでスリリングな緊張感を生み出したり、メロディを支えるのにハーモニーよりもベースラインが重要だったり、そういう仕掛けがある曲はたくさんありますよね。
そういうことを、自分でアレンジを作る時にも活かしていくと、ただメロディに和音がついただけ、というような平凡でありきたりなものからステップアップしていけます(^○^)
ビジネス用語なんですが、
Tettei Teki ni Pakuru(徹底的にパクる)
略してT T P( ̄▽ ̄)
学んで、パクる。
物事を自分のものにするには、これが一番近道です。
そして、パクるためのネタは、セッションに参加したりという特別なことを経験しなくても、色々な曲を楽譜通りに弾いてみることでインプットできます。
インプットしたら、アウトプットする。
そうすることで、自分のものになっていきますよ♪